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自作キーボードを作ろう(GH60) ファームウェア編

はじめに


今回は,自作キーボードを製作したので過程と感想を書いていきます.自作キーボードは,店でゲーミングキーボードを買うより安く作れ(?),自分の思うようにキーマップを書き換えられるので大変オススメです.
組み立てたキーボードはSatan GH60 PCBです.予算は15,000円で考えましたが,ケース・はんだごて・テスターのせいで大きく超えてしまいました.次作るときは10,000円前後にしたいと思っています.
(追記2019/01/14:遊舎工房さんが実店舗をオープンしたそうです.おめでとうございます.)
本記事は以下の1~3の流れに沿って分割して書いていきます.今回の記事は3にあたります.
1. Aliexpressでキーボードを購入する.
2. キーボードを組み立てる.
3. ファームウェアを書き込む.←今回
Twitterのモーメントにも簡単にまとめてあるので,軽く流れを見たい方はこちらをご覧ください.

今回使用するサイト

キーマップを作成する. http://www.keyboard-layout-editor.com
作成したキーマップを.eepファイルに変換する. https://tkg.io
.eepファイルをキーボードに書き込む https://github.com/kairyu/tkg-toolkit
私が参考にしたサイト https://dionmunk.com/posts/2017/05/10/gh60-satan.html

3-1. キーマップを作成

http://www.keyboard-layout-editor.comを使い,キーマップの作成をします. 初めは下図のようなページになっていると思います. f:id:ihatasi:20181029010418p:plain GitHubのアカウントを持っている場合はページ右上のSign in with GitHubでログインしましょう.キーマップをGitHubアカウントで保存できるので便利です.(GitHubアカウントがない場合は作った方が良いと思うくらい便利)
では,キーマップを作成していきます.下図のようにPresetを開き,Default 60%を選択します. f:id:ihatasi:20181029011245p:plain これが基本的な60%キーボードの配置になります.
簡単な使い方をSPACEキーの追加を例に説明していきます.表示されているキーボードの編集したいキーをクリックするとキーが赤枠で囲まれます.そして,下のPropertiesが編集可能になるので,そこに割り当てたい名前のキーを書き込みます.Top, Center, Bottom, Front Legendは表示場所で,今回はCenterの真ん中にSPACEと書き込んでいます.下図のようになっています. f:id:ihatasi:20181029012345p:plain さらに色分けをしたいときは,先ほど書き込んだところの下にあるKey Colorをクリックして色を選択します.これはレイヤー分けをするときに,どのレイヤーかを識別する用に私は使っています.下図が色選択とその実行例になっています. f:id:ihatasi:20181029012721p:plain 基本的な使い方は以上です.右上のSaveを押して保存しましょう.新しいレイヤーを作るには左上のkeyboard-layout-editor.comをクリックして新しいページを開きます.下に私のキーマップを置いておきます.
http://www.keyboard-layout-editor.com/#/gists/9248296f484b1c6504ee76fb8373a93b f:id:ihatasi:20181029022635p:plain レイヤー1です.基本的なアルファベットの入力ができます.
http://www.keyboard-layout-editor.com/#/gists/bed4292589dd0b214ea1cd154617b795 f:id:ihatasi:20181029015116p:plain レイヤー2です.ページスクロールやescなどがあります.
http://www.keyboard-layout-editor.com/#/gists/2b40ee576eca5ad54e9c13c6a93eeabd f:id:ihatasi:20181029015154p:plain レイヤー3です.何か使うと思って作りましたが何にも使っていません.

3-2.eepファイルの作成

キーマップをファームウェアに書き込むためにhttps://tkg.ioを使います. 下図のようにレイヤー数を指定して,箱内に自分のkeyboard-layout-editor.comのリンクを貼り付けます. f:id:ihatasi:20181029023006p:plain 問題がなければ枠が緑色になり,あれば赤色でどのキーが使えないか表示されます.赤色になった場合はそのキーを直しましょう. 次に,FnキーとLEDの設定をします.下図のように設定しました. f:id:ihatasi:20181029032345p:plain Fn6とFn7のAlt+~の設定はWindowsでの日本語入力切替のために入れました. ここまでできたら.eepファイルを作成のボタンを押して.eepファイルをダウンロードします.

3-3.ファームウェアの書き込み

まずhttps://github.com/kairyu/tkg-toolkitをダウンロードします.
ここではMac版の解説をします.(Windowsでやろうとしたらなんかうまくいかなかった.おそらく実行権限の問題?Windowsの方はBash on Ubuntuなどを使えばLinux版を動かせるかもしれない.)
先にsetup.shを実行する場合は最初が2で後は全部1を選択します.
Mac版のREADMEに書いてある通りに,reflash.shにsudoをつけてsudo ./reflash.sh ./keymap.eepで実行します.すると下図のようになります. f:id:ihatasi:20181029023824p:plain
実行するためにYを入力します.resetボタンが押されてないと表示された場合はキーボードを裏返して,ケースにある穴からresetボタンを押しましょう. 下図のように進み,書き込みは数秒で終わります. f:id:ihatasi:20181029024552p:plain
これでファームウェアの書き込みまで終了しました.